2011年10月17日月曜日

頭を垂れる稲穂。

こうべをたれる近くに広がる田園でも、稲刈りが終盤を迎えています。
新米のおいしい季節になり、ついつい食べ過ぎてしまいがち。
 

今年のコメの作況指数、大分県は102。震災で大きな被害にあった宮城県は103、福島県は102で「やや良」。
作況指数だけ見れば「やや良」と安心できますが、作付け面積は・・・津波によって宮城県では1万ヘクタール強(東京ドーム2000個以上)の面積が、福島でも原発事故、放射性物質の影響で広範囲で作付け不能に、例年比では宮城県91%福島県においては81%と大幅に減少している。
減少率を見るだけでも、多くの農家の方が苦しんでいることが想像できる。

先日、福島県産のコメが放射性物質の検査を終え、全域で放射性セシウムの量が国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回ったとし出荷可能になった。
知事による安全宣言が出されたものの、買い控えなどの風評被害は心配であるし、小さい子にはなるべく食べさせたくないと思う親も多いことだろう。

その上TPPの問題もあって、農業従事者の気持ちを察すると・・・
「コメ作ってん、食うちいけんのじゃあ」と言われた方の言葉を思い出します。

米粒一粒も粗末にしないように、食事を頂いていた僧堂生活を思い返しながら、心からの感謝をもってお米を頂きたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿