2012年1月30日月曜日

願い・・・(保育園発表会)

お父さんも、お母さんも、お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、みんな我が子の我が孫の、健やかではつらつとした成長を心から喜び、顔をほころばせ喜び拍手を贈った。
「子供の成長は早い。一年が過ぎていくのも早い」大人になれば誰しもこう感じるときがあることでしょう。

一昨日は子供の通う、杵築中央保育園の発表会があり参観しました。
一年経つと子供たちは、すばらしく成長し親たちは心から喜び、我が子を宝物のように自慢したくもなるものです。


 
 

「我に子等あり 我に財あり」と


おろかなる者は こころ悩ます


されど、我はすでに我のものに非ず


何ぞ子等あらん 何ぞ財あらん


「法句経 六十二」

小さい子を持つ親は、我が宝物のように我が子を可愛がり、己の所有物のように思う。
衣食住を与え、教育を与え、愛情を注ぐ。是は決して悪いことではなく、子供の成長には欠かせないことは言うまでもありません。
でも、ふっと省みるとその「我が子」は本当に我が物であろうか?
時に自分すら思うがままにならず、悩み苦しみ、貪瞋痴にこころ悩む。

子供が大切であることはもちろんですが、自分の思うがままに出来る道具ではなく、「一真実」の仏心を備えた大切な存在です。
禅家では一箇半箇を説得するとよく言います。きわめて大切な得がたい人物を育て上げる意味ですが、子供たちの未来が明るいものになるよう親としてしっかり接していかなければと改めて感じたところです。
子供たちのすばらしい未来を願うばかりです。