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2012年2月15日水曜日

脱原発宣言「全日本仏教会」

昨年12月1日、全日本仏教会は日本仏教界の総意として「脱原発」の宣言をしたわけでありますが、大震災直後のメディア報道とは違い、最近は原発を再稼動させようという立場の報道が目立つ。

 先の原発の運転期限を40年と法改正したが、政府は最長60年までの例外規定を盛り込むことを明らかにした。また原発の再稼動を前提にした「ストレステスト」で、現在停止中の関西電力、大飯原子力発電所3・4号機の関西電力側から出された一次評価を原子力安全・保安院は「妥当である」と原子力安全委員会に報告した。委員内からも「拙速である」という強い意見があるにもかかわらず審議を打ち切り、再稼動へ突き進んでいるように思えてならない。
 また国や原発企業は、福島の原発事故を受け世界最高水準の安全性に高め輸出を推進していくという。福島第一原子力発電所事故は未だ解決されず、炉内の様子もわからない。まして廃炉までの工程も不透明。30年40年も先になる課題を残し、輸出を続ける国や企業の利益追求姿勢は問われてしかるべきだろう。
 原発を廃炉にするにも莫大なコストがかかり、原発関連企業では廃炉利権で喰えるとも言われているらしいが・・・
 時遅しの声もあるが、次世代に向け、全日本仏教会も「脱原発」を宣言し一僧侶として少なからず前進したように感じている。

 全日本仏教会「脱原発宣言」全文
http://www.jbf.ne.jp/2011/12/post_214.html


 さて1月30日の中日新聞に「原発に頼らぬ生き方を」として、大分県出身で全日本仏教会会長で臨済宗妙心寺派管長の河野太通老師の記事がありました。ここに記事全文を転載させて頂きます。
 「脱原発」に向け何か出来ないか参考になればと思います。何事も願いを抱いておかねば叶うことはないはずであります。




 『原発に頼らぬ生き方を』
 原子力発電によらない生き方を求めてー。昨年12月1日、104の伝統仏教団体の総意として出された事実上の「脱原発」宣言が注目を集めた。この日、都内で開かれた全日本仏教会(全日仏)の理事会。採択を前に、会長で臨済宗妙心寺派管長の河野太通さん(82)が寄せた映像メッセージが会場に流れた。
 「私たちは、もっと豊かに、便利にと欲望を拡大してきました。その陰で、原発所在地の人々が事故で命の不安に脅かされています。全日仏は原発への依存をなくし、持続可能なエネルギーによる社会の実現を目指します。誰かの犠牲の上に成り立つ豊かさは誠の豊かさではありません」
 全日仏が原発問題に自らの姿勢を示すのは初めて。「仏教会の人たちはよく言えば円満なんだ。誰かが嫌がるようなことはあんまり言ってこなかった。今度も社会の後ろで『そうか、そうか』って言ってるだけじゃ、私たちが世におる必要性がなくなってしまう」。妙心寺派本山・妙心寺(京都市)で、日本を代表する禅僧は宣言の背景を語った。湯水のごとく使われる電気を東京一円に送った福島第一原発。事故後は地元住民から故郷を奪い、子供の将来に不安を残した。すべてに平等の命を見いだす仏教にも非常事態だったということか。
 東日本大震災は同寺で法要中に起こった。すぐに宗派、全日仏の陣頭に立って支援に乗り出し、被災三県で祈りをささげて回った。訪れた仮埋葬所では、大半の遺体に番号が振られていた。「3・11まで名前で呼び合っていたのにね。津波被害は本当に悲惨だった」。大学時代に影響を受けた先輩僧侶も、津波にのまれ亡くなっていた。
 またも思い知らされた自然の力。ただ、原発事故は「産業革命以来の、より多く、より早く願望を手元に引き寄せることが幸福につながるという価値観が引き起こした」と、河野さんは考える。今月(1月)26日名古屋市中区の政秀寺であった法話行事「无名会」。参加者を前に「欲望にのまれがちな自己を反省し磨き直すことがおろそかにされる時代になった」と説いた。会長を務める社団法人の機関紙には「現代仏教の真実と仏教徒のあり方が問われている」と書いた。答えの一つが「命を大切にする仏教の教えに照らして社会がおかしいのではというときには勇気を出してものを言う」。青年時代にさかのぼる信念でもある。
 生まれは満州事変前年。どっぷり染まった軍国主義は敗戦後、完全否定された。どんな社会になってもぶれない人生をと、新制高校三年のときに禅寺へ入った。「ところが、寺に来た在家の人が、和尚さんを隊長って呼ぶ。坊さんも鉄砲かついで戦争していたわけだ。金を集め軍に戦闘機を贈ってもいた。これが本当の仏教なら、私は去らなきゃいけないと思った」。自らの存在をかけ、11年前に結実するまで、ざんげ表明すべしと教団内で説いて回った。「当時の仏教会も本心では戦争はいいと思ってなかった。でも、軍や社会の勢いに流され、よう反対せんかった。一人でも多く発言していれば戦争を止めれたんじゃないか。同じ思いが原発にもある」という。
 放射能汚染の悲劇を繰り返さないよう、一人一人が足るを知り、自分の幸福だけを求めない善なる人間、人格をつくるべきだと強調する。「指導者も利潤がゆえに、原子力の危険性を知りながら黙認してきた。利便性、経済性はもう十分。追求すべきでないとことは敢然と指摘する、侍のような人を生む社会へ一歩踏み出さなくてはと思います。私も含め、人類みんなが今、そういう立場に立たされているんじゃないでしょうか」


{取材ノート}
 阪神大震災では住職をした寺で被災した河野さん。当時は腹ら立たしかった「頑張れ」のメッセージを3・11後、あえてインターネットで発信した。元気に立ち直る姿勢が犠牲者への一番の供養と感じたからだ。原発問題への発言も、その思いと重なるのか。仏教で「忍ぶ」は理想の生き方の一つ。弁当を食べるのを昼休みまで待つように、少しの我慢を節電でも実践しようと説く。自身は「原発反対」と念じながら消灯に取り組んでいるという。(谷村卓哉)


2012年1月30日 中日新聞文化面「はじめの一歩 私はここから」より

2011年12月2日金曜日

チャイナシンドローム・・・

原発問題で政府は年内冷温停止状態の達成を規定路線にしているが、肝心の溶融した燃料棒が現状どうなっているのか、まったく確認できていない。

昨日ようやくメルトダウンした核燃料が、格納容器内にとどまり冷却されているとの報道。
福島原発一号機内では、格納容器内底のコンクリを65センチ浸食し格納容器が外殻まで37センチに迫っていると。解析結果を報告。

ここに至るまでの、政府・東京電力の情報公開の経過をみると、情報を小出しにし本当のことを伝えていないように思うが、この解析結果もにわかに信じがたい。

小出裕章 京大原子炉実験所助教は、以前よりこの報告より深刻なメルトスルー、メルトアウト、そしてチャイナシンドロームに至っているのではという見解を示し、地下水が海洋に流出しないように地下ダムの建設を指摘している。

被災された多くの方が困難な状況にある中、原発に関してはまったくと言っていいほど先の見えない状況に見える。
そんな中、福島県知事佐藤雄平知事は復興計画に、県内の全原発廃炉を明記することを発表した。廃炉に至っても手順、放射性廃棄物の処理等どのように取り組むのか未知の領域。

原発問題が起きるまで、無知無関心でいた自分も反省の念を以て、今後も注視したい。

その上で、一番の関心が被災地域に住まわれている住民の健康である。とくに幼い子を持つ同じ親として、子供たちの健康に関してメディアで報道されることは少ないが、ネットでの現地の悲痛な声を聞くといたたまれない。

福島県産米の安全宣言後に、各地で放射線量の制限値を超え出荷制限されたことなどを考えると、放射能で汚染された食品を口にしている子供たちがいるであろうことが容易に想像できる。
もっと早く、もっと迅速に、一日も早く、子供たちが口にする物の安全。そして健康チェックなど対策が講じられることを切に願うばかりである。

2011年10月17日月曜日

頭を垂れる稲穂。

こうべをたれる近くに広がる田園でも、稲刈りが終盤を迎えています。
新米のおいしい季節になり、ついつい食べ過ぎてしまいがち。
 

今年のコメの作況指数、大分県は102。震災で大きな被害にあった宮城県は103、福島県は102で「やや良」。
作況指数だけ見れば「やや良」と安心できますが、作付け面積は・・・津波によって宮城県では1万ヘクタール強(東京ドーム2000個以上)の面積が、福島でも原発事故、放射性物質の影響で広範囲で作付け不能に、例年比では宮城県91%福島県においては81%と大幅に減少している。
減少率を見るだけでも、多くの農家の方が苦しんでいることが想像できる。

先日、福島県産のコメが放射性物質の検査を終え、全域で放射性セシウムの量が国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回ったとし出荷可能になった。
知事による安全宣言が出されたものの、買い控えなどの風評被害は心配であるし、小さい子にはなるべく食べさせたくないと思う親も多いことだろう。

その上TPPの問題もあって、農業従事者の気持ちを察すると・・・
「コメ作ってん、食うちいけんのじゃあ」と言われた方の言葉を思い出します。

米粒一粒も粗末にしないように、食事を頂いていた僧堂生活を思い返しながら、心からの感謝をもってお米を頂きたい。

2011年10月5日水曜日

脱原発へ・・・

山口県上関町の首長選に続き、北海道泊原発に近い岩内町の首長選でも、原発容認派が勝利。
北海道の高橋知事は泊原発3号機の営業運転をいち早く容認。経産省出身である高橋氏なら仕方ないのか。
地方の財政に苦しむ地域では当面の交付金は必要になってくる。現職原発容認首長が強いのも理解できる。

脱原発の声は大きいが・・・
本当に、安定して安全な代替手段が示されなければ、容易ではなさそう。

先日東海村村長の「原発を考える」の記事を目にした。
JCO臨界事故、福島第1原発事故を経験しても、利益追求主義、初期対応の無さは大きな問題で。その上、地震列島日本に54基もの原発を置き、放射能、放射線の問題、原発の後処理は後世送り。肝心の問題には目を向けさせないようにした国の政策は「哲学なきエネルギー政策だ」としした上で、日本の勤勉さと世界最高の技術を持って、エネルギー消費を減らして経済のスピードを落とし、思い切って自然エネルギーの導入に向けて政策誘導すればいい。
というように、「原発問題・脱原発」にたしての認識を示した。
やはり国策をもって指針を示すべきであろう。

一方、大分合同新聞に心配な記事を発見。
長野県松本市のNPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金」と信州大病院が福島県内の子供130人を調査した結果、10人に甲状腺機能に変化があったとしている。

子供は大人に比べ、甲状腺機能低下症や甲状腺がんになる可能性が高い為大変心配である。
今後益々、変調をきたす子供出ないとも限らない。
エネルギー政策も大切であるが、子供たちの健康も第一優先で考えて頂きたい。

原発推進であった連合会長も「脱原発」の方針を示した。
個人的にも、いかに原子力エネルギーに依存しない社会に速やかに移行するかだと考える。その為の犠牲は国民も我慢するべきだろう。「吾唯知足」の心を思い出してもらいたい。

「佛遺教教」にも「吾唯知足」教えが説かれている。
汝等比丘、当に知るべし、多欲の人は利を求むること多きが故に、苦悩も亦た多し。少欲の人は求なく欲なければ、則ち此の患いなし。直少欲すら、尚、応に修習すべし。何に況や、少欲の能く諸の功徳を生ずるをや。少欲の人は則ち諂曲(てんごく・心の曲がったへつらうの意)して、以て人の意を求むることなし。亦復、諸根の為めに牽かれず。少欲を行ずる老は、心則ち坦然として憂畏する処なし。事に触れて余り有り、常に足らざることなし。少欲ある者は、則ち涅槃あり。是を少欲と名づく。
また、
汝等比丘、若し諸の苦悩を脱せんと欲せば、当に知足を観ずべし。知足の法は、則ち是れ富楽安穏のところなり。知足の人は、地上に臥すと雖も、なお安楽なりとす。不知足の者は、天堂に処すと雖も亦た意に称わず。不知足の者は富めりと雖も而も貧し。知足の人は貧しと雖も而も富めり。不知足の者は、常に五欲の為に牽かれて、知足の者の憐憫する処となる。是を知足と名づく。
とある。

震災・原発問題を決して忘れることなく、注視していくことが大切であり、心から一日も早い問題解決を祈ってやまない。

2011年9月20日火曜日

脱原発

海の幸、山の幸、そして人情あふれる杵築市。
しかし、伊形原発からは60キロほどの距離。想定外のことが起き、原発事故が起こればと考えると心配も多い。

そんな中、中国電力が建設計画を進めている上関原発を抱える、上関町の首長選が本日告示、25日投開票で行われる。

一方、ドイツでは福島第一原子力発電所の事故を受け、国策として原発廃止を盛り込んだ新エネルギー政策が進み、ドイツ電機大手シーメンスが原子力発電事業から撤退することを明らかにした。
(ドイツの原発周辺地域では、幼児がガンにかかる確率が高いことが統計によって証明された都も聞いた事がある。)

日本の原子力政策は何処へゆくのか心配。

伊形原発の対岸に住む杵築市(大分県)民ならずとも、多くの方が上関町の首長選の結果を注視していることだろう。











穏やかな干潟の海がいつまでも残り、子供たちが安全に生活できる環境こそが多くの方の願いであります。