2011年12月2日金曜日

チャイナシンドローム・・・

原発問題で政府は年内冷温停止状態の達成を規定路線にしているが、肝心の溶融した燃料棒が現状どうなっているのか、まったく確認できていない。

昨日ようやくメルトダウンした核燃料が、格納容器内にとどまり冷却されているとの報道。
福島原発一号機内では、格納容器内底のコンクリを65センチ浸食し格納容器が外殻まで37センチに迫っていると。解析結果を報告。

ここに至るまでの、政府・東京電力の情報公開の経過をみると、情報を小出しにし本当のことを伝えていないように思うが、この解析結果もにわかに信じがたい。

小出裕章 京大原子炉実験所助教は、以前よりこの報告より深刻なメルトスルー、メルトアウト、そしてチャイナシンドロームに至っているのではという見解を示し、地下水が海洋に流出しないように地下ダムの建設を指摘している。

被災された多くの方が困難な状況にある中、原発に関してはまったくと言っていいほど先の見えない状況に見える。
そんな中、福島県知事佐藤雄平知事は復興計画に、県内の全原発廃炉を明記することを発表した。廃炉に至っても手順、放射性廃棄物の処理等どのように取り組むのか未知の領域。

原発問題が起きるまで、無知無関心でいた自分も反省の念を以て、今後も注視したい。

その上で、一番の関心が被災地域に住まわれている住民の健康である。とくに幼い子を持つ同じ親として、子供たちの健康に関してメディアで報道されることは少ないが、ネットでの現地の悲痛な声を聞くといたたまれない。

福島県産米の安全宣言後に、各地で放射線量の制限値を超え出荷制限されたことなどを考えると、放射能で汚染された食品を口にしている子供たちがいるであろうことが容易に想像できる。
もっと早く、もっと迅速に、一日も早く、子供たちが口にする物の安全。そして健康チェックなど対策が講じられることを切に願うばかりである。

0 件のコメント:

コメントを投稿